法律初学者でも行政書士試験を独学1年での合格。記述式と一般知識の捉え方。
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法律初学者でも行政書士試験を独学1年での合格。記述式と一般知識の捉え方。
お読みいただきありがとうございます。すずパパです。
私は令和元年度の行政書士試験を受験。
完全独学で、法律知識の下地が一切無いながら一度目で合格できました。
試験結果通知の得点欄です。
私の合格は運もあったと思いますが、もちろん全力で努力もしました。
この記事では法律初学者でも行政書士試験を独学一発合格した当時の記述式と一般知識への対応を書いてみます。
これから受験する方の参考になれば幸いです。
勉強方法・スケジューリング・教材・記述式/一般知識を解説した記事を書いています。
あまり時間は取らない
結果として私の場合、記述式と一般知識対策にあまり時間は取りませんでした。
というより、学習を進めるにつれ、ここに時間は取れないと考えていました。
以下にその理由を説明していきます。
時間は取れないと考えた理由
記述式
- 過去問で掴むのは問われ方、答え方、文字数のまとめ方のみ。
- 本試験の回答に必要なのは条文知識やそれぞれの要件=普段の学習。
一般知識
- 予想があまりにも立てづらい。
- 唯一効率的なのは個人情報保護法だけ。
というのが理由でした。
理由について解説
まず記述式から解説します。
私の場合、使った過去問はウォーク問だったので記述式も含まれていました。
5肢択一もですが、ウォーク問は記述式の練習としても重宝しました。
その過去問から得るものは、問われ方、答え方、文字数のまとめ方です。
問われ方 | 記述式の問われ方は非常に易しく、回答の仕方が書いてあります。 これを出来る限りはやく読み取ります。 例:Aが、だれに対して、どういった事が出来るのか答えなさい。 等 問題文にスラッシュ、数字を書き入れるのをおすすめします。 ①Aが、 / ②だれに対して、 / ③どういった事が出来るのか答えなさい。 |
答え方 | スラッシュや数字にあわせて問題文を解釈して当てはめていきます。 これに必要なのは、普段の学習で得た知識です。 |
文字数のまとめ方 | 漢字を覚え、過去問の文体に慣れておくとまとまりやすいです。 また、間延びした時どう他で調整できるか、手段を用意しておくと良いです。 (句読点の「、」など削りやすい) 問題文には40文字程度、とあり回答用紙は45マスあります。 部分点だけでももらえますので、まとまらず書けないくらいならはみ出しましょう。 |
机に向かう貴重な時間では、この程度掴んであとは普段の学習に費やす方が本試験で回答出来ると考えました。
つぎに一般知識、これはあまりにも対策が立てづらいです。
対策の立てづらいここに時間を割かずに、法令科目を磨き上げた方が得策だと考えます。
たしかに、「足切り」があるのでとてつもない不安にかられる科目です。
ですが、行政書士としての本質を考えれば一般知識は「常識程度」で乗り越えられ、法令科目でその資質を問うのが試験の正しい在り方だと思います。
確率的にも、足切りはそれほど恐れるものではありません。
最後の文章理解3問は難易度が低めの問題です。
3問中2問正解したとしても、他で11問中4問取れば足切りは回避。
加えて個人情報保護法だけは取れば、例年3問ほどなので残り8問中1問。
残りはたしかに予想が立てづらい部分です。
ただ5肢択一なので確率的に20%≒1~2問は保証されたようなもの。回避です。
この8問20%の確率を、30%、40%と上げるために必要な時間はどれほどでしょう?
得点表で分かる人は分かると思いますが、私の一般知識科目は56点中48点でした。
一般知識が容易かったと言われる令和元年度試験でも、不正解2問なので上位の方になるとは思います。
ですが上記のような考えで取り組んでこの結果ですので、正直「運」の要素が強いです。
唯一オススメするのは、模試でも法令科目が8割9割取れてしまう場合です。
こういった人だけは足切り回避に時間を割く意味があると思います。
とはいえ、多少なりともやったこと
ここまでは、時間を割かないと決めた理由をご説明しました。
とはいえ、少しですがやったことはありますのでそれも説明します。
記述式
- 模試の記述式・講義動画などの記述予想で出たところは覚える。
プロや、自分に合っていると思う講師が出す予想。これくらいは覚えました。
一般知識
- 「個人情報保護法」だけは落とさない
- 一般知識の科目があるテキストがあれば一周くらいは読む。
個人情報保護法は絶対です。
他は対策が厳しいので、テキストをサラッと読みます。
得点のためと思うと広すぎて絶望します。
楽しい読み物として流して、興味のある部分が頭に残れば万々歳だと思っていました。
実際、当時の試験中
これまで説明してきたような対策で当日に挑みました。
実際、試験中どうだったかと言うと一般知識についてはそれほど自信はなかったです。
ただ、確信はなくとも肢を絞れた問題も多かったので、足切りを回避した感覚はありました。
記述式に関しては3問とも論点は分かりました。
完璧ではないですが、最悪20点くらいは貰えるという実感です。
試験終了20分後の妻へのLineでその旨を伝える程度には論点は正しく把握した自信がありました。
回答速報を見ても特に実感とズレはなかったように思います。
具体的には
- 処分等の求め…30%くらい。
- 共有建物…おそらく満点。
- 第三者のためにする契約…50%くらい。
結果が42点ですので、甘めに見て貰えたという感想です。
なぜ書けたのか、ですが
処分等の求め:行政書士独学応援の佐藤先生が予想していました。条文には目を通しており、違法だと思料する者は/処分等の求めを あたりが得点ワードだと思います。
共有建物:普段の学習で頭に入っている、かつ【なお、上記の修繕等については民法の定める「変更」や「保存行為」には該当しない】という、試験中にも噴き出す注意書き付きで親切な問題でした。
第三者のためにする契約:界隈がざわついた論点でした。省略する予備校や六法が大半です。たまたま他の条文を検索してヒットした司法書士試験対策サイトで蛇足として解説され、「現実ではよく使う条文だろうなぁ」と面白く感じ、呼び方と人物の関係性だけ記憶していました。
長時間の対策は要らない(出来ない)
当時の私は上記のような考えから、あまり対策を講じませんでした。
そして、合格後の今もまだそれで良かったと思っています。
足切りという恐怖、記述の60点配点が大きな壁に見えるのは全員同じです。
ただやはり、法律初学者から兼業で1年目合格を狙う場合、記述予想や一般知識よりも磨くべき法令知識があるのではないでしょうか。
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