行政書士試験独学1年での合格者が、もう一度受けるなら選ぶおすすめ教材。

2020年12月11日


行政書士試験独学1年での合格者が、もう一度受けるなら選ぶおすすめ教材。

お読みいただきありがとうございます。すずパパです。
私は令和元年度の行政書士試験を受験。
完全独学で、法律知識の下地が一切無いながら一度目で合格できました。

試験結果通知の得点欄です。

私の合格は運もあったと思いますが、もちろん全力で努力もしました。
それでも、当時は一生懸命選んだ教材にも振り返れば反省点は見つかります。
この記事ではもう一度選ぶならどんな教材・テキストにするのかを理由とともに書いてみます。
これから受験する方の参考になれば幸いです。

行政書士試験について、勉強方法・スケジューリング・教材を解説した記事を書いています。

受験時の使用教材

受験当時の使用教材はこのような感じです。

しかもこれを一部中古品で安く買いました。
勉強の合間の休憩に、メルカリ。ヤフオク。
とても効率が悪いので新品で買う事をおすすめします(笑)

やりなおすなら選ぶ教材

行政書士試験独学一発合格者の私が、記憶を消してもう一度受けるなら選ぶ教材は以下の通りです。

または、行政書士試験 合格六法 公法・私法(LEC)

上記に加え、どこでも良いので模試。もしくは予備校会場で模試受験が必要だと考えます。

選択理由

まず、「はじめの一歩」などの試験概要説明本は完全に不要でした。
最初2ヵ月くらいかけて1周ノートに書き写ししてしまいました。

ですが、その期間が無ければ後半の過去問回転数を数回は増やせたと反省しています。
結局、基本テキストで出題範囲はやりこむワケです。
用途としては、「試験内容が自分の肌に合うか合わないか」というチェックくらいじゃないでしょうか…

次に、六法。
受験時にはTACの基本テキストに付属する薄い六法を使っていました。
しかしこれでは省略されている条文が多すぎます。

また、勉強時には条文が出てくるたびに六法を引き、メモを書き込みます。
そのためには書き込みのため「行間や余白」も大事になってきます。

分厚い六法も、条文の漏れが少ないので意味はあります。
しかし、受験当日は分厚い六法を持ち歩くべきではありません。
なぜなら、睡眠をしっかり取り、試験開始までのコンディションを整えることが最重要。
条文をサラッと確認する程度の時間しかありません。

分厚い六法では、この用途には厳しいです。
私ならケータイ六法かLECの六法を使い込んで自分専用の教材に育てます。

そのほか、基本テキストはTACの教科書。
これは法律初学者としてはカラーで図解も多く重宝しました。
分冊できる仕様も携帯性が良く〇

問題集は色々な意見がありますが

  • 肢別過去問集 … 学習のベース。一問一答なので数分のスキマ時間も進められる。
  • ウォーク問  … 5肢択一形式の練習。受験時これだけでしたが、必須でありながらベースではない。
  • 千問ノック  … 「別角度からの問われ方」も回答できてはじめて知識定着。定期的にこれで確認。

と使い分けます。
私自身いろいろ調べて教材を選びましたが、じつは入手性の良いメジャーどころで「全問オリジナル」と謳ったのは千問ノックだけだったので、当時用意しました。

そして問題集を何周も回すにつれ、正答率がぐんぐん上がり直前期には9割を超えてくることと思います。
この伸びた鼻をへし折るための斧が模試です。
どの模試も難易度が高いので、どれを選んでも気持ちよく折ってくれると思います。
9割程度じゃ落ちますので、気合を入れ直しましょう。

最後に、受験当日の携帯用。
六法に加えて最重要論点。
十分に育った六法と、補助的解説にこの二冊でいいです。

むしろこれで足りなくてもスマホがあるので、安心して身軽に。
持ち運ぶ点数を多くして「忘れた!」と焦る事が最悪のパターンです。
最重要論点は薄く携帯性に優れるので、当日までに外出時用アイテムとして目を通し、マーカーなどでチェックして育てておくと良いと思います。

…とこのようにシリーズがバラバラになってしまうのですが、少し意味はあります。

ちょっと出来の悪い図ですが、各色が各社の教材が抑えた範囲というイメージです。
それぞれ非常に良く研究されていて、頻出の論点を漏らすようなことはしません。
それが色の重なった内側の部分。

と同時に、膨大な範囲の中から重要度の低い論点をどう削り落とすかに各社苦心しているはずです。
その結果、外周部のように色の重ならない部分が出てきます。

受験生としては、重要度の低い論点は繰り返すよりも、広く浅く触れておく方が好ましいと考えます。
この典型的な例が、令和元年度試験の記述に出た「第三者のためにする契約」です。
これまでの行政書士試験で問われなかった論点が、いきなり記述式に出てきました。
たしか一部の予備校はこの論点を取り上げていたようですが、それ以外の予備校生や独学者では知らない受験生も多かったことでしょう。

どのテキストも、効率化のために「どこか切り捨てるしかない」という考えで作られています。
受験生は各社の考える効率化に出来る限り多様に触れるべきです。

さいごに

各社の研究の成果をまんべんなく享受したいと思うと上記のようになりました。
実際、問題(LEC)を解いていて全然分からない → 基本テキスト(TAC)見るも載っていない。省略した論点だった、という事は何度かありました。
その時の驚きも、結構記憶に対して良い刺激になると思いますのでシリーズを分散することはオススメです。

そして合格という目標達成が出来るのなら、独学にこだわらず自分にあった方法は何かを考える。
考えた中で最善の方法を取ることです。
今回挙げたおすすめのテキストと、予備校を検討している方向けに代表的な予備校を紹介します。

採点サービスを行っているところも多く、中には記述の採点までしてくれたりもします!
アカウント登録必須の予備校がほとんどですが、登録の価値はあります。
ぜひサイトを訪れてみて、どの方法が合いそうか吟味してみてください。

教材・テキスト

予備校

  • 資格スクエア …本試験後の記述込みの採点サービスを行っています。その際アカウントが必要ですので、この段階で登録してしまうのもおすすめです。
  • クレアール :記事内でも紹介しましたが、講義が淡々と間延びせず非常に聴きやすいクレアールさんです。
  • アガルート :アガルートさんも試験後に記述を含めた採点サービスを行っています。やはりアカウントが必要になります。華があり惹き付ける講義の豊村講師が在籍する予備校です。youtubeで一部視聴可なので、雰囲気が分かるかと思います。
  • TAC:テキストでお世話になったTACさん。こちらも記述込みの採点サービスがあり、アカウント必須です。
  • LEC:LECさんもテキストでお世話になりました。もちろん採点サービスあり。アカウント必須です。行政書士講師の中でカリスマ中のカリスマ、横溝講師が在籍することでも有名です。
  • 伊藤塾 :法律系資格予備校としては超有名な伊藤塾さん。その理由は【創業者が弁護士】という部分にあります。テキストも多数出ていますよね。実は立ち上げから法律特化なんです。